ビーマックスブログ

2019年 専門学校ビーマックス 卒業式 答辞(全文紹介)

 

 

2019年3月7日(木)

学校法人武田学園 専門学校ビーマックスの卒業式が挙行され、

卒業生の思いがあふれた素晴らしい式典となりました。

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たくさんの感動的なシーンに溢れ、

一つずつ紹介したいのですが、

今回は卒業生代表 公務員ビジネス学科の男子学生が読んだ

答辞の全文を紹介したいと思います。

 

 

答辞

本日は私たちの旅立ちにあたり、かくも盛大な式典を開催して頂き、厚く御礼申し上げます。

先ほどは武田理事長ならびに、御来賓の皆様より、心温まる激励のお言葉を賜り、

その一言一言に感銘致しております。

 

「人の命を救える消防官になりたい」

この夢を叶えるため、私は高校を卒業して予備校に通い勉強に明け暮れる日々を過ごしていました。

公務員一次試験は何とか合格したのですが、

2次試験では思うように気持ちを伝えることができず不合格となりました。

 

将来のことが全く考えられず悩む日々が続きました。

そんなある日、ビーマックスの卒業生である兄から、

「ビーマックスなら勉強以上に大切な事が学べる」

と言われ、その言葉を信じて一年コースに入学することを決めました。

 

「この学校でやることには全て意味がある」と考え、

勉強はもちろんですが、勉強以外のことにも全力で取り組んできました。

その結果、人前で話すことや伝える力が自分でもわかるくらい成長しました。

今年こそは結果を出し、応援してくれている人達に良い報告をしたい、

その一心で試験に挑みました。

 

自分なりに「もうこれ以上はやれない」というくらい努力はしてきたつもりでした。

しかし、結果は3次試験不合格。

最終試験まではたどり着けるのに、最後の一歩が越えられない。

周りのクラスメイト達が夢を叶えていく中、なぜ自分は合格できないんだろう。

何が足りなかったのか。ひょっとすると自分は消防官には向いていないのではないか。

自分の信じていた何かが何度も崩れ落ちそうになりました。

また、応援して下さった周りの方たちに対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、

夢を見失いそうになりました。

 

そんな時、現在、広島県三原市消防本部に勤務している卒業生の方からメッセージを頂きました。

 

「諦めてはいけない。最後まで戦え。

這いつくばってでも前に進む人間でなければ消防官は務まらない」と。

 

涙が止まりませんでした。

この学校の階段の一番上にこの方が在学中に残して下さった

「遠回りこそが最大の近道。志、高く」という言葉を胸に、

私はもう一度夢を追いかける決意をし、2年課程に編入することに決めました。

 

不安、焦り、惨めさ、いろいろな感情が渦巻く日々でした。

成人式に参加した時も、一年課程の卒業式に参加した時も、

心の底から前向きな気持ちになることはできませんでした。

混沌としながらも前に進まなければならないと思い、

もがき苦しむ日々の中、

昨年七月、西日本豪雨が起こりました。

消防官である父が約一週間ぶりに家に帰ってきた時、

人命救助の最前線で何が行われていたかの一部を聞きました。

想像を絶する現場に正直言葉が出ませんでした。

しかし、改めて気づけたことがあります。

 

それは、夢を応援してくれるたくさんの仲間たち、先生方、家族に囲まれ、

毎日学校に通うことができ、教室で机椅子がある環境で授業を受けられることすら

本当は当たり前ではないのだということを。

 

今まで当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではなく、

夢を追いかけられる日々があるということ自体が実はとても恵まれたことであり、

失敗や挫折の経験ができることさえ本当はとても尊いことなんだということに

今更ながらに気づくことができました。

 

なぜなら、夢を追いかけたくても追いかけることすらできない人たちが

世の中にはたくさんいるからです。

 

この学校には5つの約束という約束事があり、その5つ目に「感謝の気持ちを表現する」というものがあります。

夢を追いかけられる環境そのものに感謝をし、

それを表現するということは、きっと難しいことではなく、

一日一日を丁寧に生きること、そして自分だけのためではなく、

誰かのためにという意識をもち、行動に変えていくことが、

感謝の気持ちを表現することに繋がるのではないかと思えるようになりました。

 

素直に謙虚に感謝の気持ちを持ち、大切な人たちからの叱咤激励を胸に刻み、

試験に臨んだ結果、消防官の夢を叶えることができました。

 

実はこの夢は私だけの夢ではなく、家族の夢でもありました。

私の兄もこの学校で消防官を目指していましたが、

兄は残念ながら消防官になることはできませんでした。

しかし兄は私が消防官になることを信じ続けてずっと応援してくれていました。

 

結果が出た時、「俺の夢まで叶えてくれてありがとう」と言われた時、

最後まで諦めなくて本当に良かったと思うと同時に、

夢や人生というものは自分だけのものではないんだということに気づけました。

 

消防官になるためにがむしゃらに歩んできたこの4年間を振り返ってみた時、

ムダな時間や経験は一つもなく、

また、夢を叶える途中に出会えた全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

同じように、この場にいる卒業生の数だけそれぞれの感謝の気持ちが溢れていると思います。

卒業生全員の気持ちを私一人が代弁することはとてもおこがましいことですが、

代表してお礼を述べさせていただきたいと思います。

私たちを温かく指導してくださった専門学校ビーマックスの諸先生方、

経済的、精神的に私達を支えてくださった保護者の方々、

並びに、多忙な中ご列席いただきました方々全員に感謝の言葉を述べさせていただきたいと思います。

皆様、私達を見守って育ててくださり、本当に有難うございました。

今日から母校となる専門学校ビーマックスの一層のご発展とご繁栄を願い、

私たち卒業生一同の旅立ちとお礼の気持ちを込めて答辞とさせていただきます。

 

 

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